.DS_Store とは
背景
以前書いた記事が自分の思わぬところで多くの人に見ていただけたので、もう少し「.DS_Store」について書きたいと思います。
「.DS_Store」ってなんとなく設定ファイルだと思っていたのですが、そもそもなんだっけ・・・
ということで「.DS_Store」について少し調べました。
過不足や誤記があればご連絡いただけると助かります。
- .DS_Storeとは
- コマンド(defaults write com.apple.desktopservices DSDontWriteNetworkStores true)を利用した場合の影響について
- コマンドを利用した場合の個人的な不具合体験談等
1. .DS_Storeとは
概要
OS Xで作成された独自の形式の隠しファイルです。
アイコンの位置や表示設定などのフォルダ表示オプションに関するメタデータを保持しています。
デフォルトでFinder上でもリモートシステム上でもアクセスするすべてのフォルダに.DS_Storeファイルが作成されます。
Apple側でも問題意識を持っていて、ネットワーク接続時に .DS_Store ファイルの作成を抑制する方法も紹介しています。(defaults write com.apple.desktopservices DSDontWriteNetworkStores trueコマンドの紹介)
作成されることによる問題点
- Macユーザー以外から苦情
- リビジョン管理時のファイル追加による負担
- アーカイブ構造が重要である場合の余計なファイルによる構造的問題
wiki .DS_Storeより抜粋
2. コマンド(defaults write com.apple.desktopservices DSDontWriteNetworkStores true)を利用した場合の影響について
影響範囲
SMB/CIFS、AFP、NFS、WebDAV サーバ
(USB、DropBox等はコマンドを実行しても作成されます。)
影響内容
Finderで予期しない動作が起こることがあります。
一例として、サーバボリューム上の項目の「情報を見る」のコメントを追加したり編集する場合、変更内容は他のクライアントやサーバ自体からは見えません。(ファイル本体ではなくメタデータに影響あり)
Mac OS X: リモートボリュームの「情報を見る」のコメントは表示されないことがあります
削除方法は色々なサイトに乗ってますが、.DS_Storeの説明や影響の記事が少なくて不安になる。。。
3. コマンドを利用した場合の個人的な不具合体験談等
ファイルサーバ上の大きめのサイズのExcelが開けない場合がありました。
ローカルにコピーして、サーバのファイルに上書きして更新は出来ます。
自分以外の人が更新する場合ファイルがデグレードする場合があるので注意が必要です。
私のファイルサーバ上のExcel更新頻度は、週に2〜3回位なので不具合が余りなかったのかもしれません。
私は、これからも.DS_Storeを作成しない方を選びます。
理由は、現在Excelを更新する業務は少ないし、会社の方針もGoogleDriveに移行していく予定なので今後も更新頻度は少なくなるからです。Macに変更した当初はExcelのマクロが使えない事に絶望を覚えましたが気にしないことにしました。
それ以上に、私の会社ではMacユーザーが少ない(1〜2人)ので何を見たのかが他の人に筒抜けの生活なんてもう耐えられないのです!
ファイルサーバ上で頻繁にファイルを変更するようなお仕事をされている方や重要なファイルを扱うような方は、事故を起こす可能性があるのでコマンドは利用せずにそのまま利用するのが良いのかもしれません。